- 投稿 2017/04/15 更新
- 松本市
松本には松本駐屯地と呼ばれる自衛隊の駐屯地があります。
毎年、桜の咲くこの時季に松本駐屯地内で創設記念祭が開催され、日頃の活動・訓練、装備品などを理解してもらうために基地内が県民に開放されます。
当然ですが、入り口にはいつもは迷彩服を着た隊員が複数人立っていて、入場するのに厳重なチェックがされ、一般人ではまず入ることができません。
実はサラリーマン時代、仕事で2回ほど松本駐屯地の中に入ったことがあります。屈強な男達が睨みつけるように守衛として立っていて、3回ほど受付を済ませてようやく目的の部署へ行くことができました。警戒が厳しくて中に入るのはホント大変なんです。
今日は正門も全くのフリーパス、そのまま睨みつけられることもなく徒歩で入っていけました。信じられません。感動ものです。
若い隊員による威勢のよいアルプス太鼓が響き渡る松本駐屯地
今年は4月15日に開催されました。実は昨年は熊本地震の影響で直前になって中止になったんです。そのため今年は2年ぶりの開催です。
威勢のよいアルプス太鼓の響きが広い松本駐屯地の隅々まで広がります。若い隊員の叩く太鼓は迫力満点です。
松本駐屯地内は露天が多く出ていて多くの人で賑わっています。この日は小雨まじりのあいにくの天気だったんですが大盛況です。地元の人はほんと毎年楽しみにしているんです。
普段は買えない自衛隊グッズの即売も
普段は立ち入ることができない隊員専用の売店で買い物をすることもできます。身動きがとれないほど混雑していました。
ズラリと並んだ迷彩色のリュック!圧巻です。いつもカラフルでおしゃれなカバンやリュックを探している一般の人にとっては少し戸惑ってしまいます。
お菓子や歯磨き、鉛筆、ノートなどの日用品からテント、コンパス、水筒などのアウトドアグッズもたくさん並んでいますが、ほとんど全て迷彩色です。
お目当ての品があるのなら、午前中に行かないとほとんど売れてしまいます。しかしこのリュックはほとんど売れ残ってました。
こんなモノまで売られているんですね!全国の観光地へ行くと売られているご当地キューピーちゃんです。帝国陸軍シリーズというネーミングが素晴らしい。
日章旗を背景に可愛い顔で敬礼しながら、キリッとした眉や真一文字の唇、おお!頼もしい!どこかの国が攻めてきたら、頼むよ!キューピーちゃん。日本を守っておくれ!
他にも何種類かあって結構売れていました。
最新兵器を間近で見ることも!実際に乗ることもできます。
広い松本駐屯地内にはヘリコプターや戦車などが展示されています。もちろん実践で使われる現役バリバリの兵器です。決して旧型とか展示品というワケではありません。
自由に中に入って動かすことができます。なんてワケありません。
アメリカ映画で見たことがある対戦車用のヘリコプターです。地上からの攻撃をかわすために横幅が薄く、2人しか乗れないようです。
こちらは物資や人の輸送用に使われるヘリコプターです。昨年の御嶽山の災害の際に救助用にも出動したということです。
頼もしいヘリコプターです。これからも人命救助に活躍してください。
遭難救助でも活躍した最新鋭ヘリの操縦席
なんとこのヘリコプターは中に入ることができます。これがコックピットです。バインダーが置いてあったりして、今さっきまで動いていた様子が感じられます。
天井が低いので注意してくださいね。多くの人が頭をぶつけていました。ちなみにぼくも頭をぶつけて、大きな音が響いて外にいる人まで大笑いしていました。
他にも現役の最新鋭機がいっぱい
奥の赤十字のマークがついた車両は医療用設備が整った救護車両です。中には手術台もあります。
ちなみに自衛隊というと世界各国どこも同じですが、右手中指の先端をこめかみ辺りに当てる敬礼が一般的に行われています。
今日は一般の人が相手なので、一切その敬礼を目にすることはありませんでした。
地対空誘導弾を発射するということです。地上からミサイルを誘導して適確に目的地に到達させるという、いわばリモコン式のミサイル発射装置です。
最近はスマホでもGPS機能が普通についているぐらいで、ごく一般的な機能だということです。
六輪の装甲車です。燃費悪そう~。とにかくタイヤがデカい。一体重量はどれくらいあるのでしょうか?
ちょうど隊員が2人乗って基地内を走行していました。
おぉ、カッコイイ!小さなアンテナがついています。ガスを感知する能力があるということです。時々高速道路でこの車が走っているのを目にします。
しかし、これで町中を走ったら目立つでしょうね。
時々この映像をテレビで見ますよね。よく似た発射装置がPAC3とかPAC4なんて呼ばれていると思います。ロケットを撃ち落とすための装備だということです。湾岸戦争で活躍したものと同じということです。
きっと値段も高いんでしょうね。
小さい子供を乗せて記念撮影。誤ってボタンを押して実弾が発射されるなんてことはないでしょうけどね。
やっぱり日本は平和ですね。自衛隊は災害復旧で活躍する時代が一番平和なんだと思います。自然災害で活躍する自衛隊員は頼もしく感じます。