- 投稿 2017/08/09 更新
- 安曇野市
前日の台風5号は、北アルプスに遮られるように北日本の富山側へそれて行きました。長野は自然災害も少ないんですよね。台風なんて北アルプスの山々が行く手を阻むことが多くて直撃することはめったにありません。
台風一過とは言わないまでも雨も上がり上場の天気。
久しぶりにお蕎麦を食べたくなったので、これまで行ったことがないお店を安曇野まで探しに行くことにしました。
そして、立ち寄ったのが有明山神社です。有明山神社には、風格があり歴史を感じさせてくれる裕明門が構えます。今まで3回ほど来ていますが、何度来ても飽きません。
有明山神社の彫り物は見応え十分
こちらは手を清める「手水舎」です。飛騨の匠山口権之正の作ということです。
おそらく天然の岩をそのまま加工してあるのだと思います。木製の柱には見事な彫刻が施されています。
さっそく手を清めて裕明門をじっくりと観察したいと思います。
明治35年(1902)に日光東照宮の陽明門に模して建てられた裕明門は、和様に唐楼を混ぜ精巧美麗を極めた切妻軒唐破風付八脚門で、内外部の彫刻は12支・24孝などを立川流彫刻師清水虎吉が彫り、格天井絵は京都の画家村田香谷が画いている。手水舎は飛騨の匠山口権之正の作で、虹梁・天井に彫刻が施されている。
龍や獅子が描かれているのは分かりますが、ライチョウ?トウモロコシ?のようなものも描かれています。
見事な彫刻です。
龍のうろこが1枚1枚丁寧に彫られているのが分かります。それに周りの雲も1つずつ丁寧に彫られています。
よーく見るとおじいさんとおばあさんのような人物もいます。かごを二つ置いて、何かを捕まえているようです。上には羊が二頭います。
これぞ有明山神社の眠り猫!笑っているような表情が可愛い
あの有名な日光東照宮にある左甚五郎作と言われる「眠り猫」を彷彿させる猫です。
こちらの方がふっくらとして笑っているようでもあり可愛いですね。
木目の中心が猫の膝の一番高いところにあり、同心円状に下に広がっていて、猫の足のふっくらとした様子を表現しています。きっとこの木目を中心に掘り進めたのではないでしょうか。
こちらも日光東照宮を彷彿させる見事な天井画です。少し色あせた感じはあるものの、まだはっきりと色が残っています。明治時代の日本画家村田香谷の作品です。これだけでも見る価値があります。
じっくりとずっと見ていても飽きません。
実は有明山神社はパワースポットでもあります
ここにある「開運・招福の石」は真ん中に穴が開いてますが、ここをくぐり抜けると幸運になると言われています。
ぼくもさっそくくぐり抜けました。よほど太っていない限りは大丈夫です。
神社の中へ進むと、向かって右側に「妙見 里の瀧」といわれるミニ瀧があります。
ここ有明山神社はパワースポットとしても人気です。開運・招福の石とこの瀧がセットでパワースポットとなっているようです。
瀧の近くまで来ると、夏でも涼しいですよ。
こちらは拝殿です。山奥にあるため訪れる人も少ない神社です。歴史がある神社ですが、手入れが行き届いているため、古さはあまり感じられません。
安曇野には多くの神社がありますが、有明山神社は見応えがあります。何分山奥にあるので観光の方は、車じゃないとなかなかここまで来れません。
お賽銭を投げ入れる投入口がありますが、どうやらここから鳥が中に侵入するようです。
ビニールですだれ状に覆いがしてありました。
有明山神社のすぐ隣のくるまやそば安くておすすめです
で、本来の目的地であるお蕎麦屋さんがここ。くるまやです。
平日にかかわらず多くの人で賑わっていました。
山盛りのわさびはそのまま食べても爽やかな味わい
擦りたてのわさびが名物のようです。皿にドーンと乗ってます。そうです、安曇野はわさびが名産です。
わさびだけ口に入れると意外と刺激はマイルドです。けれど調子に乗ってたくさん口に入れるとツーンと刺さるような刺激が鼻の奥を襲います。けれど爽やかでもあります。お刺身に使ったら美味しいだろうなぁ…余った分は持って帰りたいくらいです。
くるまやはわさびだけでも味わう価値がありますよ。
お蕎麦は値段が安いんですよね。ざる1枚530円、大盛りで767円。写真は大盛りです。
安いから地元の人や仕事の途中で寄った人も多くいます。この辺りは山奥で田舎すぎるため食べるところも他にありません。
味は美味しいですけど、ただ、ちょっとコシがなかったかなぁ・・・まずくはないんですけどね。安曇野では美味しい店の1つだと思います。
有明山神社とくるまや蕎麦、合わせて訪れるものいいですよ!この近辺には観光地もいくつかあります。是非お越しください。