• 松本市

水色の時の道祖神

 

松本市と安曇野市を舞台に1975年4 月7日から同年10月4日まで放映されたNHK連続テレビ小説「水色の時」に登場した道祖神が今でも安曇野に残っています。年配の方なら毎日かかさず放送を見ていた方も多いのではないでしょうか。

 

かつて「鳩子の海」が記録的な人気で毎日欠かさず見ていた人は多いと思いますが、その直後に放映されのが「水色の時」です。「鳩子の海」が圧倒的な視聴率だったのですが、次作の「水色の時」も前作に劣らずかなり好評で人気があったということです。

 

時の昭和天皇がこの番組が特に大好きで、毎日かかさずご覧になっていた話は有名です。陛下が訪米で留守にする際には、まだ一般的には珍しかったTVビデオで録画して、帰国後ご覧になられたといいます。

 

ちなみにぼくはと言うと、まだ幼かった頃で見ていた記憶は全くありません。見たことがあるかもしれませんが、ほとんど記憶にありません。鳩子の海はなんとなく記憶があるようなないような…

 

水色の時の道祖神

 

主演は大竹しのぶさんです。当時はまだ10代といいますから時の流れを感じます。

ちなみに当時の番組の記録がほんの数本分しか残っていないらしく、再放送は不可能だということです。

 

大小2組の道祖神が、石の台座の上に置かれています。数百メートル先には一本桜があります。

今ではほとんど立ち寄る人もおらず、忘れ去られた存在になりつつあります。

 

水色の時の道祖神

 

安曇野は道祖神の数が日本一です。道路を走っていると市内のいたるところに道祖神が祀ってあります。安曇野市内だけでには400以上の道祖神があるといわれています。

 

ちなみに二番目に多いのはもちろん松本市です。370体以上あると言いますから僅差ですね。特に道祖神の数で争っているわけではありませんけど。

 

後ろにある山が安曇野のシンボルともいえる有明山です。手前にあるため高く見えますが、実は2,000メートルほどで北アルプスの中では低い方です。頂きには雪も残っていません。

 

水色の時の道祖神

 

手を取り合って、そっと肩に手を回して寄り添う2人は微笑ましいですね。明るい日差しが顔を直接照らしているため眩しそうです。正面から春の温かい光を浴び、なんとなく喜んでいるように見えます。

 

いつまでも永遠にずっと寄り添っていてください。

 

場所は、大王わさび農場のすぐ近くにあります。当時のテレビ放送を見ていて、懐かしいと思った方は是非立ち寄ってください。近くに駐車場もあります。いつも空いてますからすぐ停められます。

 

水色の時の道祖神の近くの清流

 

近くにはわさび田へと続く澄みきった清流も流れていて、7月中旬から下旬にかけてホタルを見ることもできます(詳しくは【安曇野のホタル】をご覧ください)。

 

ここはぼくが大好きな安曇野の隠れた観光スポットです。