満開の桜と早春賦の碑

 

観光で安曇野をおとずれた方は、ほぼみなさん立ち寄るのが大王わさび農場ではないでしょうか。

 

その大王わさび農場からほど近い穂高川沿いに早春賦(そうしゅんふ)の碑が立っています。地元ではちょっとした桜の名所でもあり、今満開の時季を迎えています。

 

「早春賦」とは、おそらく誰もが一度は耳にしたことがある童謡です(分からない人は是非youtubeで聞いてみてくださいね)。NHKのみんなの歌でも、その時代に合わせて何度もリメークされて放送されています。

 

早春賦は、安曇野の厳しい冬がようやく終わり、そして待ちに待った春のおとずれを明るいメロディーで歌っています。

 

国民に広く愛される早春賦の歌の発祥地であることを記念して昭和59年4月に歌碑が穂高川堤防沿いに建立されました。

 

スイッチを押すと早春賦のメロディーが聞けます

 

満開の桜と早春賦の碑

 

おとずれる人もほとんどいない寂しいところです。すぐ前が道になっていますが、川沿いの堤防道路であるため滅多に車は通りません。時折地元の人が犬の散歩に来る程度です。

 

あとはカメラを片手にした写真愛好家の人がチラホラ。

 

すぐ横を流れる穂高川も北アルプスの雪解けで水量がいつもより多めですが、陽の光に音が吸い込まれるようにいたって静かです。頭上にはトンビが2羽ほど旋回しています。

 

早春賦の碑は川沿いの小高くなった堤防沿いにあるので風がモロに当たります。桜の枝も激しく左右に揺さぶられているので花びらもあっと言う間に散りそうです。安曇野の春のおとずれは遅いのですが、過ぎ去るのも早そうです。

 

歌碑の奥にオルゴールが備え付けられており、スイッチを押すと石に埋め込まれたスピーカーから早春賦の音色が流れてきます。このオルゴールは太陽電池で動くということです。知りませんでした!

 

そして毎年4月29日の昭和の日には、「早春賦まつり」が開催されます。ぼくはいつもその日は実家に帰っているので、残念ながら祭に参加したことはありません。

 

近くにはわさび田も広がっています

 

満開の桜と早春賦の碑

 

ここからも北アルプスが一望できます。松本市内から見る常念岳とはまた少し形が違います。

 

ほんと周りには何にもなくって、ただ川がが流れて山が見えるだけの田舎です。すぐ近くにはわさび農園も広がります。このあたりはわさび田が多いんです。

 

東京、名古屋ではとっくに桜も散りましたが、ようやく遅い春がここ安曇野の地にもやってきました。