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都会から田舎へ移住することを考えている人にとっては、実際に田舎へ移住した人の体験談って気になりますよね。

 

しかし、移住者の体験談の中には良い話しもあれば悪い話しもあります。誰もが成功したとは言えないのも事実です。

 

定年後に田舎へ引っ越して、農業をやりながら悠々自適にのんびりと生活している夫婦をテレビ番組で紹介することもありますが、まぁあんなのは稀ですね。金持ちの道楽といったところでしょう。

 

一概に田舎暮らしが「良い」「悪い」とは判断できない

 

では、現実はどうなのかと言うと、一言で田舎暮らしが良いとか悪いとかというのは無理です。その人の価値観にもよります。

 

たまたま移住先が自分にあった土地であればよいのですが、逆であれば最悪です。後悔ばかりの毎日となって失意のまま次の移住先を探すことにもなりかねません。

 

田舎での生活に不自由はないのか、不便さはないのか、快適なのか、ということはやはり個人の価値観によると思います。その上で、信州松本という田舎(半田舎)で生活することが一体どんなものなのかを具体的に紹介します。

 

ぼくが現在収入を得ている手段はいわゆるアフィリエイトです。会社員とは違うので通勤する必要もなくそもそも自由です。パソコンがあればどこでも仕事ができます。

 

都会と違って不自由はないの?田舎は情報が少ないんじゃないの?なんて思われるかもしれません。しかしパソコンと通信回線さえあればどこでもアフィリエイトはできるのでこれと言って支障は感じられません。

 

都会の生活に疲れて田舎へ引っ越してのんびりと生活してみたいと考えている方に、松本での日常生活、習慣、良いと思われる点、悪いと思われる点などを紹介します。

 

松本は田舎だけど半田舎。周辺地域はもっと田舎ですが

 

田舎と言うと、周りに田んぼと畑と山しかなく、コンビニもなければスーパーもない。産業と言っても農業ぐらいで会社や工場もない。なんてイメージを抱いている方も多いのでは?

 

実は松本はそんなに田舎でもありません。人口約24万人ですからそこそこ都会です。

スーパーもあればコンビニもあります。

 

松本市はどちらかと言うと「半田舎」なんです。極端に田舎でもなけば都会でもありません。(参考⇒都会から地方へ移住するのなら、やり直しがきく半田舎がおすすめ

 

けれど車で15分もかけて郊外へ行けばド田舎です。田んぼと畑とリンゴ畑、ぶどう畑、たまに、ながいも畑が続くような田舎です。車道を普通にトラクターが走っています。

 

しがらみ、近所付き合いはほとんど無し

 

田舎には、近所のしがらみがあって、よそ者は受け付けないような風潮があって…町内会が面倒…なんて耳にしますが、そういったわずらわしさやしがらみは今のところありません。昔からの住民がほとんどで外部から来る人がいない集落は知りませんけどね。

 

観光地は見知らぬ人が多く町を歩いているので、意外と外部の人には優しいのかもしれません。

 

お祭りの手伝いしろ!町内を清掃しろ!町内の役員やれ!なんて言われたら面倒なんですけどね。それはとりあえずありません。

 

田舎はお祭りがとにかく多い

 

松本はご存知の通り松本城を中心に発展した城下町です。商工業と同時に農業がさかんな地域でもあります。

 

そのため、城下町特有の武家のしきたりに由来するお祭りや、豊作を願う農家のお祭りが混在してとにかくたくさんお祭りがあります。

 

田植え前の3月から稲刈り後の11月ぐらいまで、毎週どこかでお祭りをしているような町です。特に収穫時期が終わった10月はそこら中でお祭りをしています。その度に周辺に飾り付けを行うので、地元の人は大変だと思います。

 

そして、田舎のお祭りの一環としてよく行われるのが花火大会です。7月や8月になると土曜、日曜、平日を問わずほぼ毎日のように花火の音が市内に響きわたります。大きな花火大会から10分程度で終わるような花火大会まで様々です。

 

田舎というだけではなく文化的な要素が強い城下町

 

ぼくがなぜ松本市を好きになって移住したのかと言うと、それは単に田舎で景色が良く、生活しやすいからというだけではありまさえん。

 

どこがいいのかと言うと、「文化的な色合いが濃い街」ということなんだと自分では考えています。

 

松本はお祭りが多いと先ほど書きましたが、1つ1つのお祭りには全て歴史があり文化的な要素があります。昨日今日始めたお祭りではありません。

 

市内には古い街並みが多く残っています。自然災害が少なく戦災を免れたこともあり歴史的建造物が多く残っています。その全てに歴史があり文化的な要素があります。

 

少し郊外へ行けば田んぼや畑もあります。作物1つにも長い歴史があり文化的な要素が色濃く残っています。

 

そしてその光景が田舎の田園風景と溶け合って1つになって、町の景観を作りあげていると言ってもいいでしょう。単に田舎というだけではなく歴史的文化的な要素が強い田舎というところが松本市の特徴なんだと思います。

 

単なる田舎は日本中いくらでもありますが、文化的な要素の強い田舎はそんなに多くはありません。

 

松本は晴れた日が多く、雲1つない日本晴も珍しくない

 

松本は一年を通して晴れの日が多いのが特徴です。日照時間は全国でもトップレベルで、全国の観測地点で4位といいます。

 

見上げれば雲1つない日本晴、なんていうことが多くあります。周辺の安曇野や塩尻で雪が降っているけど松本は雲ひとつない快晴なんてことが珍しくありません。夕暮れ時にはほとんど雲がありません。

 

その分日差しは強めですがカラッとしているため、気分良く過ごせる日が松本は多いと言えます。

 

松本市内の家賃はワリ高、一戸建て購入は格安

 

現実的な生活ぶりについて紹介したいと思います。

 

松本市内の家賃は意外と高めです。需要と供給のバランスで、市内に近づくとワリ高感があります。ぼくの住んでいるマンションは3LDKで7万円以上です。

 

松本は長野県の中央に位置するので、長野県を管轄する会社の支店が松本市にあるケースがよくあります。日銀も長野県の支店は松本にあります。やはり転勤でやってくる人も多いんでしょうね。家賃は安くはありません。

 

とは言うものの、一戸建ては新築、中古を問わず格安です。新築の庭付き一戸建てが1,000万円の前半で変えます。中古であれば500万円も出せばかなり良い物件があります。退職金で考えている方はかなり良い物件が買えそうですね。

 

水道や電気は都会でも田舎でも料金はほとんど変わりません。ガスは都市ガスでない分、若干割高感はあります。

 

もう少し郊外へ行けば激安物件多数

 

松本市の周辺には安曇野市や塩尻市がありますが、不動産の価格は暴落していると言ってもよいほど格安です。と言うか、空家がいくらでもあります。

 

中には、固定資産税を払うのがもったいないから、タダ同然で買ってくれという不動産もあります。

 

キレイでオシャレな新築一戸建てを安曇野に建てて都会から移住してくる方がいますが、お金に余裕があるんでしょうね。

 

町内会費は月500円、噂では3000円という地域もあり!

 

引っ越してくると、すぐに近所のおばさんが町内会費を集めにきます。入るのは強制じゃありませんが、賃貸マンションだと半ば管理費のような感覚で半強制的に集金に来ます。

 

最近町内会に入らない移住者が増えているという噂もあります。

 

まぁ月に500円程度なので、何も言いませんが、一応決算報告書のような書類はもってきてくれます。役員になってくれ、と言われたことはありません。

 

松本市内の他の町内の会費までは知りませんが、おそらくほとんどが500円なのではないでしょうか。徴収に来るときに、ゴミの回収費用と言って請求してきますが、それは市民税に含まれているはずです。

 

月の会費が1,000円程度であれば断固として払いませんけどね。町内の寄り合いで酒代に消えるのもバカバカしいです。

 

これは真実かどうかは定かではありませんが、地域によっては月会費が3000円なんていうところもあるそうです。

 

これならぼくは断固町内会に入るのは拒否します!

 

リンゴをよく貰う。食べるのが大変

 

これは長野県に住んでいる方に共通して言えますが、とにかく冬になるとリンゴをご近所や知り合いからもらいます。

 

自分の畑でリンゴを作っている人が多く、だいたいそういう人って最初から知り合いに配るために作っているんですよね。

 

毎年スーパーのレジ袋に3~4袋はいただきます。こちらに昔から住んでいる人は箱単位で上あげたりもらったりするので、そりゃもう毎日がリンゴ地獄に陥るわけです。

 

ほとんどがそこそこ甘いので味に関しては問題ないんですが、毎日リンゴばかり食べるようになります。1日1個のノルマで2か月近くリンゴを食べ続けたこともあります。

 

半ば強制的に毎日食べるワケですが、最後の方になると「ごめんなさい」って言って捨てることになります。リンゴさん、本当に毎年すいません。

 

温泉が多く、ヒマな時にすぐ行ける

 

松本は温泉がいっぱいあります。値段も300円から650円ほどと幅はありますが、ぼくの行きつけの温泉は300円です。

 

アフィリエイトの作業が面倒な時や気が乗らない時はタオル片手によく出かけます。そこでいろいろと考え事をするのが結構楽しいんです。

 

独立して1人で黙々と作業していると外へ出かけたくなるんですよね。特に冬の温泉はいいですよ。

 

平日はガラガラでさぞ空いているんだろうと思いきや、これがおじいちゃんでいっぱいなんです。

 

昆虫天国、洗濯物にカメムシがとまると一大事

 

田舎はどこでも同じですが、昆虫天国なんです。

 

桜の木が多いせいもあって夏場のセミは手強いです。ほぼ一日中近くで鳴き続けてます。24時間深夜でも鳴き続けています。慣れたらどうってことないんですけどね。

 

カメムシは年によって違いますが、多く発生すると洗濯物に普通にくっついています。指でピンとはじけば問題ないんですが、嫁は昆虫キライなので、カメムシがとまっただけでもう一度洗い直しています。

 

郊外へ行くと、もっとデカイ昆虫が普通にいると聞きます。

 

夏は普通に暑い!冬はかなり寒いし雪も降る

 

信州だから夏は涼しいのでは?と思ったら大きな間違いで夏は普通に暑いです。2017年は真夏日が7月に21日連続で続きました。真夏はエアコンをかけて寝ます。

 

2018年は39度でまで気温が上がったこともあります。

 

しかし湿度が低いので暑さのワリにはカラリとして過ごしやすいと言えます。

 

一方冬はどうかと言うと、これが寒いこと!マイナス10度になることもあります。長袖シャツとモモヒキは必需品です。

 

雪は長野県内でも松本は少なめで、あまり積もることはありません。けれどもやっぱり雪が積もる日もあります。10センチ以上積もる日が一冬で3日ぐらいはあります。一度73センチ降った時は外出できませんでした。

 

雪が降るっていうのがぼくは結構好きです。真っ白になった北アルプスはほんとにキレイなんです。

 

雪が降ると心が踊りますよね!いつも部屋で作業して外出する必要がないので勝手なこと言ってます。冬タイヤは必須です。

 

松本PARCOは松本市民の誇り!何も買いませんけど

 

な、なんと松本にはPARCOまであります。これは実は松本市民の誇りなんです。白い壁にデカデカとカラフルな「PARCO」の文字!あそこだけ都会の感じがプンプンするんです。

 

あそこに入ると、都会に来たような錯覚をします。松本の若い人は土日ともなると、とりあえずPARCOを目指すワケです。

 

渋谷PARCOに比べるとちっぽけですけどね。きっと東京の人が見たら、これが松本PARCO(笑)?イマイチ…なんて言うんでしょうけどね。

 

それにライバルでもある長野市にはPARCOがないので密かに優越感を感じてるんです。PARCOがあるのは都会の証明!つまり松本は都会、と心の中で松本市民は思っているんです。

 

時々散歩のついでに中を覗きますが、買い物をしたことはありません。

 

あっ、zoffのメガネは買ったかな?5HORNのケーキもよく買います。

 

百貨店と言えば、聞いたこともない井上百貨店

 

松本市内には、都会では聞いたこともないような井上百貨店という地元の百貨店があります。はっきり言ってショボいです。魅力?全くありません。

 

お祝い事やお中元、お歳暮には井上百貨店の包装紙が松本では一番というワケなんです。菓子折り持って謝りに行くときも井上百貨店の包装紙じゃないとダメなんです。三越でも高島屋でも松坂屋でもない、絶対的に井上百貨店なんです。

 

かなりサビれて、店内はいつもガラガラなんですけどね。地下の食料品売場もほとんど人がいません。いつ閉店してもおかしくないような感じがします。

 

店員もおばちゃんが多くて、平均年齢はかなり高めです。厚化粧が目立ちます。平日はガラガラです。デパ地下のようなシャレたものもありません。

 

最近、この井上百貨店は松本市に接する山形村の畑の真ん中にアイシティ21という小奇麗な郊外型ショッピングセンターを作りました。そこは結構好きです。ほっぺの赤い若い女性の店員さんがたくさんいます。農家の娘さんなんでしょうね。

 

そして年中といってよいほど北海道物産展をやってます。マレに九州物産展もやってますけどね。これがまた小規模!でも、不思議なことにいつも賑わってます。

 

2017年にイオンモールがオープン

 

かなり初期のイオン(当時はもちろんジャスコ)を取り壊して2017年にイオンモールがついにオープンしました。

 

オープン当初は連日松本では大ニュースでした。新聞もテレビもこの話題でもちきりでした。

 

は?イオンモールごときで松本は大ニュース?なんて思われるでしょうけど、結構中心街に近くて田舎にしては店舗の面積が広いんです。飲食店も多いのでしばらくは付近一帯大渋滞でした。2018年になって撤退する店舗も出てきて訪れる人もかなり減りました。

 

長野県初上陸のH&Mやいきなり!ステーキなどなど、都会では今さら話題にもならないようなお店が数年の時を経て長野県に上陸しました。

 

田舎って野菜を中心に食材が豊富で比較的安く手に入ります。もちろん海産物は豊富じゃありませんけどね。そんな環境の中で、いきなり!ステーキってコスパが悪いためあまり流行っていないようです。

 

スーパー、コンビニは意外と多い

 

スーパー、コンビニは意外と多くあります。もっとも土地の活用法が他にないので、とりあえずコンビニにするケースが多いようです。既にコンビニは飽和状態で、潰れてはまた近くに新しいコンビニができるといった状態です。

 

スーパーは大型のものがいくつかあります。松本市にはツルヤとアップルランドという2大勢力がありますが、ツルヤの方が店舗が急速に長野県内でも増えつつあり人気があるようです。

 

ぼくもツルヤ派ですが、一番近くにあるスーパーがアップルランドなので時々行きます。

 

観光地が多く、天気が良ければすぐに行ける

 

松本城をはじめ上高地、美ヶ原高原、大王わさび農園と観光地が近いので天気が良ければすぐに現地へでかけられます。朝から天気が良いので急に上高地へ行くことにした、なんてことも可能です。

 

登山が好きな人にはたまらないと思います。憧れの穂高連峰などはすぐに行けます。

 

今年こそ登山するぞ!なんて毎年思ってますが未だ実行していません。いつかは常念岳に登ってみたいです。

 

とにかく景色がいい

 

松本市内から眺める北アルプスの山々はとにかく絶景です。カメラが好きな人にはたまらないと思います。市内のほぼどこからでも北アルプスを一望できます。

 

田園風景の続く安曇野の春夏秋冬の景色はいつまでも残して欲しいですね。

 

水がキレイで美味しい

 

飲水がキレイということはやっぱり生活の基本ですね。松本市内では、いたるところで湧水が出るので、美味しいみずは普通に手に入ります。

 

ペットボトル持参でおじさん達が水を汲んでいる光景をよく目にします。

 

水道水も普通においしく飲めます。ぼくは引っ越してきた当初はよく湧水を汲みに行ったんですが、水道水とあまり変わらないので最近は普通に水道水を飲んでます。

 

比較的いろんな所へいきやすい

 

東京や名古屋は電車であれば2時間ほどで行けますし、車であれば長野道や中央道を使えば3時間程度で行けます。

 

それに、日本海側の富山へも短時間で行けます。富山に出ればそこから石川県などの北陸へも行けます。

 

松本に新幹線は走ってません、特急だけなのが辛い!長野市は新幹線、南の飯田は間もなくリニアが走るというのに、松本はいつまでたっても新宿発の特急しかありません。

 

田舎暮らしのアフィリエイトに松本はかなりいい!

 

田舎と言えどもパソコンと通信回線があれば、なんの不自由もなくアフィリエイトの作業ができるので全く問題ありません。

 

けれど、少し刺激が少ない感じはしますけどね。誰かと会ってアフィリエイトの談義を交わすなんてことは今のところありません。

 

本当は、もっと稼いでいる人と会って刺激を受けながら切磋琢磨すればいいんでしょうけど、何分田舎なんで(笑)。

 

けどストレスを感じることはありません。人との関係が無さすぎてストレスになる可能性はありますけど…。会社勤めをしていた頃と比べると、やりたい事を自分で決めてなんでも行動できるので、はるかに楽しい生活です。

 

会社を辞めて独立して、ホント良かったと思います。当分は松本の地でアフィリエイトに専念する予定です。