- 投稿 2017/08/18 更新
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しばらく嫁の実家大東京に居たわけですが、今日で懐かしの松本へ帰ることになりました。約1週間もいるとさすがに山やキレイな水が恋しくなります。
そこでお土産を買いつつ立ち寄ったのが、前回草間彌生さんのオブジェを見に訪れた銀座SIXです。
テレビで盛んに宣伝しているだけの普通ののり弁に大行列
よく知りませんが、何やら刷毛じょうゆ 海苔弁山登りというのり弁で有名なお店があって、いつもスゴい行列だということです。銀座SIXがオープンした当初テレビで盛んに紹介されていたそうで、とにかく人が殺到して行列が耐えないみたいです。
せっかくなんで今日の夕飯として買って帰ることにしました。ぼくはこういう行列ができる店にはあまり興味がないんですが、嫁はテレビを見るせいか、よく知っているんです。どこどこにドーナツ店がオープンしたとか、パンケーキ屋さんに行列ができているなんて感じです。
かつてクリスピー・クリーム・ドーナツが日本に上陸したときに、しばらくの間大行列ができていたのを思い出します。食べてみるとただ甘いだけの普通(あるいは普通以下)のドーナツにすぎないんですけどね。しきりにテレビで紹介されていたので、流行に乗り遅れまいとみんなが殺到するワケです。
なんのことはない、普通の生地を使った上でほほ全自動で機械が作るドーナツに過ぎません。それを「柔らかい」だのと言って「美味しい美味しい」と言いながらありがたく頂戴するんです。あんなものに2時間も並ぶなんて信じられません。
しばらくしてブームも去ると、誰も見向きもしなくなってお店はガラガラになります。実はぼくも2時間ほど嫁と一緒に並びました。恥ずかしい(笑)。もちろんブーブー文句を言いながらですけどね。
そんなワケで今回も、のり弁専門店「刷毛じょうゆ 海苔弁山登り」に行列必至で並びました。3時に出来上がるので、2:20ごろに並びました。なんと先頭です。たいして美味しくもないって分かりきっているんですけどね。嫁の命令に従ったまでです。
で、先頭で意気揚々と6個購入、1人3個までしか買えません。こういう数量制限も希少価値を生む要因になっているんでしょう。3個は実家に置いて、3個持って帰りました。
今回3種類を購入しましたが、基本は1,080円です。紅鮭弁当が1,290円です。
たかっ!のり弁で1000円以上ですか?!信じられません。
食べてみるとやっぱり普通の味。特に美味しくありません。
のり弁ということですから、海苔がご飯の上に敷いてあります。その上に天ぷらや鶏肉が乗っています。ほっともっとののり弁当(330円)に似ていますが、ご飯が半分以下です。食べごたえはあまりありません。
もっとも料金の中にはテレビCM料金と銀座という場所代が入ってますからね、高いのは当たり前だと思います。それでもこの値段は高過ぎます。
やっぱり想像通りの味です。特に美味しというものでもありません。ごく普通の海苔が乗っていて、普通の醤油で味付けしてあるだけです。
もっと香ばしい醤油で、風味のある海苔を使っていると思っていたんですが、箸でも切れないような質の悪そうな海苔でした。
具もごく普通の竹輪と普通の鶏肉と普通の紅鮭でした。ついでにお米も普通。多分、お米から具材まで、全てどこかの商社から一括で仕入れているんでしょうね。なんのこだわりもない普通の素材です。
こんなのに並んでバカみたい。それが結論です。まぁ並ぶことが1つのイベント見たいなものなので、それを楽しむことがイベントに参加していることになるんでしょうね。イベント事の少ない田舎で、地域のお祭りにイベントとして参加しているのと同じです。それから、話題のモノを食べたということで、流行に乗り遅れまいという行動と食べたことが1つのステータスのように感じられるんでしょうね。しかしこういうお金の使い方はしたくないものです。
調べてみたら、なんとSoupStock Tokyoが運営。バックは三菱商事
松本に戻ってから自宅のパソコンで調べてみると、やっぱり!分かりました。
この店はSoupStock Tokyoが運営しているんですね。もっと調べてみるとスマイルズという会社が運営しており、その後ろには三菱商事がありました。
正体見たり!って感じです。ぼくの想像通り日本の商社の存在がありましたね。世界各地から安い素材を大量に仕入れてきて、大量に消費して利益を上げようっていう戦法です。
三菱商事ですから、おそらく鶏肉はケンタッキーフライドチキンで使われる肉と同じでアメリカから輸入しているんでしょうね。鮭は北欧産だと思います。お米はどこでしょうか?せめて国内産であることを祈りたいです。
刷毛じょうゆ海苔弁山登りは、GINZA-SIX、広告会社、企画会社、商社、テレビ局を巻き込んで当初より綿密に計算された企画店舗にすぎないということです。それにまんまと乗って行列を作って、バカみたいです。
マスコミを使った見事なまでのイメージ戦略
「刷毛じょうゆ 海苔弁山登り」っていかにもそれっぽい老舗風のイメージがありますが、特に老舗ののり弁屋でもなんでもありません。GINZA-SIXのオープンに合わせて作られた店にすぎません。作っている人も昨日今日作り方を覚えた普通のアルバイトです。
容器に竹の皮や木材を使い、一見昔からあるのり弁のような雰囲気をかもし出しています。それも単なるイメージアップにすぎません。
話題性を作って価格を釣り上げて、利益を生むという、言ってみればのり弁そのものがオマケのような食べ物です。子供の頃グリコのオマケ欲しさに食べもしないキャラメルを買ったのと何ら変わりません。
いつまでもつか、ブームが去ればガラガラに
1年もすればクリスピー・クリーム・ドーナツのように誰も見向きもしなくなるでしょうね。もっとも頭の良い日本の商社のことです。最初っからそんなこと想定の上で、儲からなくなったら新しい企画の店をオープンするだけのことでしょう。
そうそう、すぐ横で峠の釜めしを売っています。実はアフィリエイトで独立する前にぼくはこの会社にはとってもお世話になっていました。こちらを買いましょう(笑)!
峠の釜めしは美味しいですよ!銀座SIXは陶器の器を使ってない分少し安いんです。