- 投稿 2017/08/22 更新
- 東信(長野県の東部)
田舎で暮らしていると、限られた地方でしか販売されていないその地方独特の食品をよく目にします。
昨日、軽井沢のバーゲンへ行った帰り、スーパーツルヤ丸子店に寄りました。
ツルヤは長野県民御用達のスーパーです。アップルランド、MATSUYAなどの地元の競合を抑えて最近一番人気に躍り出たスーパーです。店内が明るくて食材も新鮮で安いので人気があります。
そこで目に留まったのがこの豆腐、ローカル色いっぱいのみまきとうふです。
みまきとうふの「みまき」とはかつての北御牧村(きたみまきむら)のことですが、今は東御市の一部の地名になっています。
このみまきとうふはいつも行く渚のツルヤには売っていません。明らかなローカル食品です。手に取ってじっと見つめて、美味しそうだったのでついつい買ってしまいました。
ローカルな食品というのは、大企業の工場で大量生産される食品に比べて圧倒的に生産数が少ないので、おそらく手作りに近い形で作っているのではないでしょうか。
手作りに近ければ、昔ながらの味が残っているはずです。そんな期待を込めてローカル食品を見つけたらついつい手が延びて買ってしまいます。たかだかとうふかもしれませんが、期待で胸が膨らみます。
値段は1個169円(税別)です。極端に高くもなければ安いワケでもありません。都会で売られているとうふと違ってパッケージも洗練されておらず簡素です。
みまきとうふは味が濃く、歯ごたえのある手作り豆腐
全体的にムラがあり、ところどころに細かい穴が空いています。機械で撹拌するとこういったものはできないでしょう。手作りの証拠です。よく見ると幾重にも層になっているようです。
さっそく帰って食べてみます。一口そのままで食べて、残りは醤油とかつお節だけで食べます。
これは小学生の頃、近所の小さい食料品店で、水槽に浮いているとうふをすくって袋に入れてもらい、持ち帰って食べた昔ながらのとうふの味です。
弾力があり、滑らかというよりは少し固めの歯ごたえで、口の中でボロボロと砕けるような食感です。大豆本来の味と少しの苦味がはっきりと分かります。大豆の味はとっても濃いです。
これは水分を抜くと相当な強度になると思います。ゴーヤチャンプルーに入れたら相性バッチリではないでしょうか。味噌汁に入れても美味しいと思います。
素朴な昔ながらの美味しいとうふです。また買いたいです!
忘れかけていた豆腐本来の味が楽しめます。また買います。
みまきとうふは忘れかけていた豆腐本来の味を思い出させてくれます。どこか懐かしい、昭和の時代に普通に家庭の味噌汁に入っていた豆腐です。
最近は大型スーパーで売られている豆腐の質が著しく低下しているという噂です。
仕入れるスーパー側が、強引にとうふメーカーに仕入れ値を下げることを要求するため、とうふメーカーは原価を下げるために仕方なく水分を増やしているとか。
それで、とうふ本来の味が失われて「水の味」しかしなくなっているそうです。言われてみれば、最近のとうふは滑らかすぎるような気がします。口に入れて噛むと弾力はほとんどなく、食感はありません。しかも水の味だけしてとうふ本来の味はしません。
これを「わー、美味しい!口の中でとろけて滑らかぁ!」なんてバカのひとつ覚えのように表現するんでしょうね(笑)。全く味覚も何もあったもんじゃありません。
みまきとうふは水分ばかりの滑らかなとうふが好きな方には合わないでしょうね。
いつまでも後世に残して欲しい豆腐です。また買いたいです!