- 投稿 2017/08/26 更新
- 松本市
松本の8月の最大のイベントといったら、松本ぼんぼんでもありません、すすき川花火大会でもありません。
やっぱりこれでしょ!そう、世界にその名を轟かせる小澤征爾総監督が指揮するセイジ・オザワ松本フェスティバルです。略してOMFなんて呼んだりします。
OMFとは松本市で開催される世界的な音楽祭
知らない方のために、OMF・セイジ・オザワ松本フェスティバルについて簡単に説明します。
1992年より長野県松本市で毎年夏に開催してきた『サイトウ・キネン・フェスティバル松本』(SKF)は、2015年より、総監督小澤征爾の名を冠した『セイジ・オザワ 松本フェスティバル』(OMF)へと生まれ変わりました。SKFと同様、母体であるサイトウ・キネン・オーケストラ(SKO)の優れた演奏はもちろんのこと、世界的指揮者、演奏家、出演者が小澤征爾総監督の強い要望を受けて、松本に集まります。
セイジ・オザワ松本フェスティバル公式ホームページより引用
以前はサイトウ・キネン・フェスティバルという名称で親しまれていたんですが、セイジ・オザワ 松本フェスティバルに変更されました。
8月13日から9月10日まで開催されますが、松本城内でのオープンイベントと市内パレードからはじまって、松本市内の各地でオーケストラ、オペラ、コンサートが開催されます。市民の中から希望者を募ってオーケストラを構成することもあります。どれもチケットは入手困難となるといいますから驚きです。
松本市内各地でスクリーンコンサートを開催
昨日、小澤征爾さんが指揮するオーケストラが松本市内のキッセイ文化ホールで開催されました。これはメインのイベントとも言え、チケットは非常に入手困難でまず手に入りません。見たくても見られないそんな市民のために市内3箇所でスクリーンコンサートが開催されたので見に行ってきました。
ぼくが行ったのは松本城公園の会場です。ざっと300人ほどが即席会場のイスに腰掛けて、暗闇の中、静かにじっと聞いています。
ぼくも含めておそらくこのオーケストラの良さが分かる人は少ないと思いますが、ほとんどの人が途中で飽きて帰ることもなく最後まで聞いていました。おじいちゃん、おばあちゃんも大勢います。みなじっとオーケストラの演奏に耳を傾けます。
スクリーンに世界のセイジ オザワ登場!
体調が思わしくないせいか、小澤征爾さんが指揮したのは最初の1曲でした。しばらくは拍手が鳴り止みません。後任の指揮者に全てを任せて退席します。
松本市民をあげての盛大な音楽祭
日頃オーケストラというものに全く縁もゆかりもありませんが、この時とばかり市民総出で応援します。小さな松本という町が一大音楽芸術都市に変貌します。
開催期間中は松本市内はセイジ・オザワ松本フェスティバルの登りや垂れ幕で飾り付けられます。これももちろん市民総出て行います。
こちらは駅前です。多くの人が行き交う場所に垂れ幕が飾られています。
あるイベントが文化として根付くには、当然歴史的な時間の経過と市民の関わり方が重要になってきます。例えば、諏訪の御柱祭は長い歴史があり地域の人達が参加してずっと盛り上げてきたという歴史があります。
OMFは松本に文化として定着
セイジ・オザワ松本フェスティバルは1992年から開催されており、まだ歴史は浅いと言えます。けれど、ここまで松本に根付いて親しまれているイベントは他にありません。既に立派な松本の文化と言ってもよいでしょう。
期間中は全国から音楽ファンが松本に集まります。毎年このイベントを楽しみにしている方は大勢います。こういう全国に誇れるような文化的なイベントが松本にあることを一市民として誇りに思います。
1つの文化的なイベントをここまで根付かせた総監督の小澤征爾さんの功績は本当に偉大です。次の市長選に是非立候補してください。間違いなく当選するでしょう(笑)。
ずっとこのイベントが松本で開催されることを祈っています。