- 投稿 2017/04/23 更新
- 松本市
松本市島立にある沙田(いさごだ)神社の御柱祭で、山林から切り出した御柱をえい行する「山出し」が行われました。
御柱祭といえば7年に一度行われる諏訪大社が有名です。その御柱祭は昨年開催され、とっくに終わったもんだと思っていたんですが、実は今年松本でも開催されたんです。松本でも御柱祭が開催されているなんて全く知りませんでした!
沙田神社は、安曇野にある穂高神社に由来する神様を祀っていますが、神事である御柱祭は諏訪大社に由来するという変わった特徴があります。こういう歴史的なミステリーって考えると面白いですね。
氏子達の華やかな衣装もこのお祭りの特徴です。
樹齢約120年といいますから、さすがに太い幹です。
国道158線という長野自動車の松本インターチェンジから上高地までを結ぶ幹線道路があるんですが、片側を通行止めにして御柱が引きづられていきます。
何も知らずに来た観光客の方は、急に迂回させられて困ったことでしょうね。
驚いたことに、御柱祭は今日で終わりではなく、この後クライマックスとなる建立(柱を立てる行事)は9月に行われるといいますから、まだお祭りは始まったばかりです。
氏子達にとってはこれからがまさに本番なんですね。
余談ですが、法被は上下で10000円ほどするそうです。少し派手めなのが特徴です。
都会と田舎のイベントの違いについて考えてみました。
都会では毎週のように、新しいお店がオープンした、新しいビルができた、テレビでやっていた美味しいお店がある、っていうことで行列ができます。これは日々の暮らしが単調にならないようにするための「イベント」と言えます。
田舎にはそんなイベントはありません。イベントの代わりに「お祭り」があります。毎週のようにどこかでお祭りをしています。それが日々の暮らしが単調にならないための「イベント」なんです。
しかし、都会と田舎のイベントが全く違うのは、都会のイベントの多くは人工的であり文化的な要素はあまり含んでいません。むしろ商業的な要素を多く含んでいて、常に企画する側には「利益を上げる」ことが最大の目的となります。
一方田舎のイベントは自然発生的に古くから行われている文化的な行事がほとんどです。作られたイベントではなく、商業的意味はほとんどありません。全く無いとは言いませんけどね。
都会のイベントに飽きた人は是非田舎に遊びに来てください。田舎は退屈だとか刺激が少ないなんてことはありません。毎週のように「イベント」が開催されているので飽きることはありませんよ。