- 投稿 2018/09/15 更新
- 田舎のB級グルメ
高速道路のサービスエリアや信州各地のJRの売店、デカい観光客相手のお土産屋さんにいくと必ず置いてあるお土産があります。
それはアルクマそばです。正確には「信州アルクマそば」といいます。信州のイメージキャラクターでもあるアルクマを全面にイメージしたインスタントそばです。
信州といえばそばですからね。買おうか買うまいか迷ったことがある人も多いのではないでしょうか。目に入ると誰もが少しは気になるはずです。ぼくもずっと気になっていました。
会社のおみやげは、雷鳥の里かアルクマそばか…迷われた方も多いのでは?
結局会社には雷鳥の里を買っていって箱を回して配って、少し仲が良い同僚にはアルクマそばを一人1個ずつ配る…そんな光景が目に浮かびます。
今回気になっていたアルクマそばを、半分ほど生粋の信州人と化したぼくが実食します!これから購入する信州のおみやげに迷っている方は参考にしてくださいね。
麺には信州産の粗挽きそば粉を100%使用
このアルクマそば、どこの店へ行っても1個216円(税込み)で販売されています。値引きして売られているところは見たことがありません。
完全なおみやげ品であるということです。信州人が家庭で食べることはまずありません。
アルクマそばの包装紙を見てみると、信州産の粗挽きそば粉を100%使用しており、そこに国産小麦粉を加えて打ち上げた、と書いてあります。地元の素材にこだわったそばだということです。
地元の大学と企業が共同して開発した逸品
アルクマそばは地元では有名な(全国的にはそうではありませんが)松本大学とあづみ野食品が共同して開発したということです。
調理方法を見ると、ザルではなくかけそばにして食べるということで説明書きもされています。
うーん、少し迷いましたが、ここは正当なそばの食べ方でもある「ざる」にして食べてみたいと思います。
袋から出したそばと添付のつゆです。
インスタントラーメンのように麺が縮れています。見た感じは完全にそばの乾麺ですね。
かなり固いです。この状態でそばの香りはほとんどしません。
3分茹でてザルに盛ってみました。
今回のために100円ショップで専用のザルを購入しておきました。なんとなく見栄えがいいですよね。
はいよ、ザル一枚上がったよ!サッサと食いな!って江戸っ子じゃないんで、ここはゆっくりスローペースで食べることに。
濃くもなく薄くもなく標準的なそばの色です。ただ、縮れすぎているような気がします。
そばの色をしたインスタントラーメンみたいです。美味しいおそば屋さんのそばはこんなに縮れてはいません。
ところどころに黒いそばの粉が見えます。見た目にはかなりこだわりがあるのではないでしょうか。
うーん、どう見てもこれじゃまるでラーメンです。
松本で有名な女鳥羽の泉で汲んできた水でつゆを割ってみました
つゆは、なんと善哉酒造で汲んできた「女鳥羽の泉」でわりました。美ヶ原高原を源とする松本では超有名な湧き水です。時々ウォーキングへ行ったついでに汲んできます。
これなら美味しいでしょ!
いざ、実食!… …ズルズル…
うーん、決して美味しいとはいえませんね…ざるそばにしたからいけないんでしょうか…
つゆは美味しいです。よく出汁がきいていて、甘みもあって好きな味です。
けれど麺は、イマイチかなぁ…さすが信州のそば!っていうワケではありません。
小麦粉が多いせいか歯ごたえも少なく、噛むと簡単に切れてしまいます。これはインスタントラーメンの麺と同じですね。
コシはほとんどありません。茹ですぎでしょうか。おそらく茹で時間を短くしても、麺のコシはないと思います。これは想像ですけどね。
一度油で揚げた麺を再度茹でるのと同じですから、麺が崩れやすいんだと思います。
最後は、お決まりのそば湯です。ここまでやらないとそばを食べた気がしませんね。茹で汁をつゆに足します。
油で揚げた麺だけあって油が一面に浮かぶのが気になります。普通のそば屋さんなら決してこういうことはありません。
かけそばにして食べれば気にならないと思います。今回メーカーの調理方法を無視してざるそばにして食べたのが間違ってるのかもしれませんね。
そばの湯で汁をつゆに入れて飲みます。味は悪くはありません。つゆはやっぱり合格点以上だと思います。
あまりおみやげには向かないような…
ちょっとおみやげには向かいないような…ぼくがおみやげで買っていったら、信州そばのレベルを疑われそうです。
まぁ、半分冗談っぽいおみやげにはいいかもしれませんけど、おみやげのそばとして買っていくのはどうかと思います。
値段も1食分のインスタント麺にしては安くありません。これなら地元のスーパーでそばの乾麺を買った方がよさそうです。
いつの日か販売終了にならなければいいんですが。