- 投稿 2019/05/06 更新
- 長野県松本市
少し肌寒く時折小雨が降る中、折りたたみ傘持参で乗鞍高原の水芭蕉を見に行ってきました。
松本は連日のように20℃を超えるような温かい日が続いていたんですけど、今日は最高気温も15℃を切って少し季節は逆戻りです。
毎年この時季になると乗鞍高原の水芭蕉が気になって仕方がありません。実は数日前にも一度来たんですけどね。その頃はまだほとんど咲いていませんでした。
例年ならゴールデンウィーク前から満開になるんですけどね。今年は少し遅いようです。
なかなか見頃の時季に合わせて来るのが難しいんですけど、5月6日になって、ようやく満開間近といったところです。
乗鞍高原の水芭蕉の群生地は、なんと言っても規模が違います。広範囲にわたって群生しているので、時間をかけて探すといたる所で見ることができます。
それに、手をほとんど入れていない自然のままの姿がいいんですよね。
松本の近辺では、塩尻市のみどり湖水芭蕉公園や朝日村の武居城公園にも水芭蕉が自生していますが、全然規模が違います。
観光で来られた方は、群生地のごく一部分だけを見て帰っちゃうようですけど、実際に車を停めて付近を歩いてみてください。広範囲に水芭蕉が群生しているのがわかります。
背丈も低く、花のように見える白い部分(仏炎苞:ぶつえんほう)もまだ丸く、開いたばかりのようです。
中心の黄緑色をした突起部分(肉穂花序:にくすいかじょ)を取り囲んでいたときについたザラザラした模様が、よく見ると白い部分に残っています。
冬眠から目覚めたカエルもお出迎えです。
散策路を進んでいくと、「ゲーゲー、グーグー、ガーガー」という低音でリズムカルな何かの生き物のような鳴き声がそこらじゅうから聞こえてきます。
草や水芭蕉が生い茂る湿地帯の中には30センチ四方程度の小池が点在していますが、そこに土色をした無数のカエルが!
きっと冬眠から目覚めたばかりなんでしょうね!待ち構えていた春がようやく訪れた喜びを発散させるように元気いっぱいに泳ぎまわっています。
じっとしているカエルはいません。どのカエルもしきりに動き回っています。あっちでもこっちでもカエル同士が折り重なったり勢い余って蹴飛ばしたりしてます。
冬眠から覚めるのと同時に恋の季節がやってくるようで、交尾の相手を探してるようです。
おっと!口を真一文字に結んだイケメンのカエルがこっちをじっと見ています。
なんか小型のイグアナみたいな恐竜みたいな感じですね(笑)。
乗鞍高原へは毎年来ていますが、カエルの出迎えを受けたのははじめてです。
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