• 松本市

玄向寺の牡丹

 

松本市から美ヶ原温泉へ向かう途中の山の斜面に、牡丹の花で有名な玄向寺があります。

牡丹は春から初夏の時季にかけて咲きます。見た目はバラのようで、形は椿のようでもあります。

 

お地蔵さんを見守るように大輪の花が一面に続いています。この時季、境内と裏山に続く道の両側に牡丹が咲き誇り、訪れる人を楽しませてくれます。

幾重にも重なった花びらが見事です。

 

玄向寺の牡丹

 

内に進むと淡いピンク色の牡丹が所狭しと咲いています。まさに今が見頃です。

しっかりと陽の光を浴びて上を向いて咲いています。牡丹はよく「高貴な花」と例えられますが、花が下を向くことなく、しっかりと上を向いて咲いている様子からそう言われるのでしょうか?

これだけの大きさがある花を付けたらダランと下を向きそうですが、茎が丈夫なんでしょうね。

 

玄向寺の牡丹

 

牡丹の花はこんなに種類があるんですね。知りませんでした。紫色の花が多いようですが、一口に紫と言っても、濃い花、薄い花、その中間など様々です。よく分かりませんが、土壌が影響するのでしょうか?

 

玄向寺の牡丹

 

純白の花びらも美しいです。花びらが他の牡丹と比べると少ないようです。風にヒラヒラと揺れながら遠慮がちに咲いています。こちらの花もしっかりと上を向き、高貴に咲いています。

 

玄向寺の牡丹

 

濃い紫色が鮮やかです。

気高く品があり、そして美しい牡丹の花を眺めているだけで華やかな気分になります。こんな昼下がりもいいですね。

 

玄向寺の牡丹

 

和紙のように繊細で薄く、しかし丈夫でしっかりとした花びらです。中心に雌しべ、そして黄色の花粉をたくさんつけた雄しべがその周りを囲んでいます。少し黒っぽい部分もあり、工芸品のように計算された美しさがあります。生い茂る新緑と合いまって絵画のようです。

 

しかし、自然の造形は見事ですね。人工的な美しさを遥かに超える自然の美しさがあります。

 

玄向寺の牡丹

 

入り口付近には浄財の箱が置かれています。これだけの牡丹を維持するのってホントに大変だと思います。これからもキレイな牡丹の花を毎年咲かせてください、思いながら、もちろんわずかばかりですが入れさせていただきました。

 

サラリーマンを辞めて時間に余裕ができると、市内のあちこちをカメラを持ってでかけられるわけですが、知らない名所がたくさんあることに改めて気付きます。

 

さすが城下町だかあってお寺の数はすごいです。まだまだ知らない信州松本を回ってみたいです。