牛伏川フランス式階段工
実はおすすめの隠れた名所
松本市でおすすめの観光地と言えば松本城や開智学校、少し離れていますが上高地や美ヶ原高原、乗鞍高原などです。
しかし、隠れた名所として人気があるのが牛伏川(うしぶせがわ)フランス式階段工です。
当サイト運営者も大好きな場所です。新緑の時季はもちろん、紅葉、雪景色なども本当に素敵です。四季折々の景色を楽しませてくれます。
エリア | 人気度 | おすすめ度 | |
松本地域 |
現地アクセスの目安時間
自動車 | 塩尻ICから20分 |
動画で詳しく紹介します
明治に作られた砂防施設
牛伏川フランス式階段工は大正時代に完成した治山治水の施設で、2012年に重要文化財に指定されました。
牛伏川とは、鉢伏山横峯を源流とし、松本市街で田川と合流するまでの延長9キロ程度の河川です。
このあたりは、もともと洪水が多発する地域でした。江戸時代だけでも20件ほどの水害記録が残っています。牛伏川の上流の脆弱な地質、乱伐や山火事などによる土砂の流失などが原因です。
多発する水害に対して、明治政府は治山治水のための砂防施設の建設をはじめました。そこで、工事の最終段階として完成したのが「フランス式階段工」です。
牛伏川フランス式階段工は、フランス・サニエル渓谷の流路工を参考に設計されているため「フランス式」といわれています。
職人が石を積み上げた手作りのダム
牛伏川フランス式階段工の水路の長さは約141m、落差は50mの間にいくつもの石積みの階段があります。
少しずつ階段を落ちるように川の水が流れるようにして水の勢いを弱め、水流をスムーズにして水害を防ぐのが狙いです。
日本の技術のすごいところは、単にフランスの方法を真似をしただけではなく、この地域の特性にあった改良を施している点です。
空石積みと呼ばれる石積技術によって、全て職人が自然石を手積みしたと言いますから驚きです。もちろんコンクリートは一切使ってません。
決して手抜きのない手造りの「ダム」は、今なお土砂流出防止の役目を果たし続けています。
松本城の石垣にも似た石積みの外観は技術的にも価値があります。 川底に敷き詰められた石の並びがとても見事です。
牛伏川フランス式階段工の基本情報
住所 | 長野県下高井郡山ノ内町大字平穏6845 |
入場料 | 無料 |
駐車場 | 無料駐車場あり |
定休日 | 無休 |
公式HP | 牛伏川フランス式階段工 | 新まつもと物語 |