池桜せっぷん道祖神
アダルトな雰囲気を醸し出す石像
旧明科町の池桜という廃墟集落の墓地に「池桜せっぷん道祖神」と呼ばれる怪しい双体道祖神があります。その名の通り男女が抱き合って舌を絡めあってます。
かつての集落が利用していた墓地の中にあります。滅多に人は訪れません。決して一人では行かないでください。
エリア | 知名度 | おすすめ度 | |
北アルプス地域 |
現地アクセスの目安時間
自動車 | 安曇野ICから1時間(歩き時間も含む) |
動画で詳しく紹介します
墓地の中に怪しく佇む道祖神
噂には聞いてましたが、しかし、行ってみると驚きです。
車1台がギリギリ通れるような細い道を登り、途中で車を停めてそこから徒歩で15分ほど歩きます。途中廃屋らしき家の脇を通り、急坂の登りの先にあったのは手入れの行き届いていないような古い墓地です。
そこに鎮座するのが池桜せっぷん道祖神です。
途中、怖くなって何度引き返そうかと考えたことか・・・それほど物騒な場所です。
このせっぷん道祖神は安曇野市の有形文化財に指定されている貴重なものです。江戸中期の作とされていますが、江戸後期作ではないかと推測されています。そしてナント、パリで行われた拓本展にも出展されたそうです。
せっぷん道祖神の大きさは高さ55cmですから、安曇野の町中にある道祖神と比べると少し小柄です。
その名のとおり男女が抱き合ってキスをしている道祖神ですが、足を相手の膝の上に置いて、舌を絡め合っています。
本当に見るからにイヤラシイ雰囲気を醸し出しています。仲むつまじく、抱き合っている姿は、ほかでも見かけることがありますが、ここのようなせっぷん像は珍しい形です。
しかし、江戸時代にこういった道祖神が作られたというのには素直に驚きます。いつの時代もやることは同じなんですね。
かつてこの辺りは池桜という集落だったようですが、現在は国道入口辺りの一軒を除くとほぼ廃墟になっています。既に数十年は人が住んだような形跡はありません。
「JR篠ノ井線明科駅から町営バス潮沢線白坂口下車徒歩15分」などと紹介しているサイトを目にしますが、それは無理です。軽く1時間はかかります。
池桜せっぷん道祖神の基本情報
住所 | 長野県安曇野市明科東川手 |
入場料 | 無料 |
駐車場 | 道の脇に止めます |
定休日 | 無休 |