長野市ボブスレー・リュージュパーク(スパイラル)
国内唯一のそり競技場
長野市ボブスレー・リュージュパーク(愛称スパイラル)は、1998年の長野オリンピックの競技会場として建設された国内唯一のそり競技場です。
オリンピック終了後も20年間はそのまま利用され続けましたが、その後多額の維持費や老朽化が課題となり、コースの製氷は2018年2月から休止しています。
施設の老朽化が著しく進み、巨大な廃墟となりつつあります。
エリア | 知名度 | おすすめ度 | |
長野地域 |
現地アクセスの目安時間
自動車 | 長野市街地から30分 |
動画で詳しく紹介します
巨費を投じて建設、現在は負の遺産
長野市で冬季五輪を開催するうえで新たに建設する必要があったのがソリ競技場です。そこで長野市は飯綱高原に近い場所に全長1700mのボブスレー・リュージュ・スケルトン兼用施設を巨費を投じて建設しました。
当施設は人口凍結方式であるため、施設の維持運用に多額の費用が必要です。しかし、もともとブスレー・リュージュ・スケルトンの競技人口は国内で150人程度で競技人口が少ないために利用料収入で費用を賄えない状況でした。
整備にかかる手間が大きく、コースに氷を張っても1年の内で利用する期間は冬場の2カ月ほどに過ぎません。
国からのナショナルトレーニングセンター(NTC)強化事業委託費約1億円やその他の利用料収入700万円程度に対して維持管理費2億2000万円もかかることが表面化。経営難が慢性化している実態が明るみになりました。
長野市は、この実態に3年がかりで議論を重ね「市の負担で維持していくことは困難」との結論に至り、コースの製氷を打ち切ることを決めました。現在は、施設の本来の目的を果たしていません。
札幌で再び冬季オリンピックを開催するのであれば、長野市ボブスレー・リュージュパークを会場として利用する予定です。しかし、日本経済が凋落し続ける今の状況でオリンピックを日本で開催する意義が問われています。
開催どころか立候補を断念した場合、長野市ボブスレー・リュージュパークは一体どうなるのでしょうか?
税金で維持管理している以上、早く結論を出してほしいものです。
ボブスレー・リュージュパークの基本情報
住所 | 長野県長野市中曽根3700 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
入場料 | 無料 |
駐車場 | 無料駐車場あり |
定休日 | 毎週月曜日(祝日の場合翌日)、祝日の翌日、1~2月末 |
公式HP | 長野市ボブスレー・リュージュパーク(スパイラル)のご案内 – 長野市公式ホームページ |