東城山(林城址)
戦国時代の面影を色濃く残す山
東城山(ひがしじょうやま)とは、標高846.0m、長野県松本市にある登山初心者向けの里山です。
山頂に至るまでずっと松が生い茂り、正直申し上げまして眺望はイマイチです。山頂からのパノラマはゼロです。
戦国時代に小笠原氏が築いた城跡を今に残し、歴史を肌で感じられます。歴史好きにはおすすめの山かもしれません。
エリア | 人気度 | おすすめ度 | |
松本地域 |
標高 | 846.0m(登山口625m) |
歩行距離 | 約1キロ |
所要時間 | 上り30分、下り20分 |
駐車場 | 約4台ほど駐車可 |
トイレ | ありません |
実際に登ってみた感想
途中休憩用の東屋が3か所ほどあるので、ゆっくり休みながら登るには最適です。登山というほどでもなく、トレーニングウェアで気軽に散歩できる山です。
東城山に登るには、松本市里山辺の薄川に架かる「金華橋」の脇から「林城登り口」を入り、東城山遊歩道を歩きます。
専用の駐車場などはありませんが、3台ほど停められる空き地があります。
登山道の途中と山頂にトイレはありません。 googleマップで検索する際は「岩鼻」という史跡名で検索すればほぼピンポイントで表示されます。
東城山の基本情報
動画で詳しく紹介します
中世の面影を残す山
東城山は、中世の城跡としての原型をとどめる歴史的な価値のある山です。中世とは、平安時代後期(11世紀後半)から戦国時代(16世紀)にいたるおよそ500年間をさします。
戦国時代に小笠原氏が築いた林城(金華山城とも言う)の山城址が今に残ります。 林城は信濃守護・小笠原氏が戦国時代に本拠地とした城です。
山全体が城跡で、かつての土塁や石積、石垣、堀切(空堀)などを各所で見ることができます。
特に、尾根伝いに敵の侵入を防ぐための堀切は随所で見られます。さすが、小笠原氏の山城群の中でも本拠地だっただけのことはあり、壮大な規模を誇る山城址です。
戦国時代の激しい攻防を想像しながら登山ができるのもここ東城山の特徴です。
ここでどれくらい激しい戦いが繰り広げられたのでしょうか。目を閉じると合戦の様子が浮かんできそうです。 松本市の人々はこの辺り一帯を「東城山」「東城山公園」と呼んでいます。東城山はゆっくり歩いても30分ほどで山頂へ到達できます。