猿なぎ洞門
長野県松本市から上高地へと向かう国道158号線、観光シーズンは多くの観光客で賑わう道路です。その途中にあるのが今は使われていない「猿なぎ洞門」の跡です。
1991年10月18日に起きた土砂崩れの影響で洞門の一部が崩落し、道路は廃道となりました。現在でも洞門の横を流れる梓川の対岸にある公園から猿なぎ洞門を観察することができます。
エリア | 人気度 | おすすめ度 | |
松本地域 |
自動車 | 松本ICから30分 |
動画で詳しく紹介します
危険箇所、行くのはおすすめしません
猿なぎ洞門が完成したのは昭和59(1984)年、その7年後に発生した土砂崩れ一部が崩壊、現在前後の道路は廃道になっています。
猿なぎ洞門を間近に見るには、三本松トンネルの左側(松本から上高地へ向かう場合)に今もわずかに残る廃道を進みます。
距離にして150m、歩いて5分ほどです。途中アスファルト舗装の跡や標識やガードレールも残っているので迷うことはないでしょう。
いばらが群生しているため、服やズボンの生地がひっかかります。夏場はさらに生い茂るため歩きづらいです。
かつて崩壊した法面はコンクリートの吹きつけで覆われており、金属製のネットでも一部覆われているためそんなに危険という感じはしませんでした。
ただし、土砂崩れが再発しないとも限らないので行く際は自己責任でお願いします。危険を伴う恐れがあるためおすすめはしません。
すぐ近くまで行くと驚きの光景が
猿なぎ洞門のすぐ近くまで行くと、土砂崩れの跡が生々しく残っているのが分かります。洞門の入口付近には大きな岩石がゴロゴロと転がっているため入口をほぼ塞いでいます。
コンクリート製の建造物は所々鋼材が剥き出しになっています。よく全面破壊を免れなかったという印象です。
そして驚くことに、これはとても有名な光景ですが、コンクリート製の天井がキレイな球面を描くように湾曲しています。上に乗りかかる土砂の重みがコンクリートを少しずつ押し続けているからでしょう。
コンクリートの亀裂からはカルシウム成分が流れ落ちて鍾乳石が育っています。そして大きなつららも。
これはすぐ崩れるかもしれませんし、ずっとこのままの状態なのかもしれませんが、猿なぎ洞門の内部へ入るのは止めた方がいいでしょう。
運が悪ければそのタイミングで崩落・・・そのまま押しつぶされます。
この辺りは、サルが一年を通してたくさんいるようです。春から秋にかけてはクマも出ます。サルは人の気配を感じたら逃げていきますが、目を合わせないようにしてください。
猿なぎ洞門の基本情報
住所 | 〒390-1502 長野県松本市安曇島々 |
入場料 | 無料(原則立ち入り禁止) |
駐車場 | ありません |